話が前後するが、年始に山仕事用のヘルメットを新調した。
前に知人の山仕事団体で働かせてもらったときに支給された、スチール社の「アドバンス」というヘルメットを使っていたのだが、頭に乗せている感じが嫌だったので少しでも深く被れるよう調整したら、僕の絶壁頭だと当たってしまうところがあって痛かったこと、そしてイヤマフ(イヤーマフラー…和訳「耳あて」?)があまり耳にフィットせず(スプリングがへたってきた?)騒音が気になっていた。
スチールの「ダイナミックエルゴ」というヘルメット。前作「エキスパート」の後継にあたるような外観。
新しい製品で、試着したら以前のより軽い!そしてなにより被り心地が深めでフィット感があった!ので、思い切って購入した。
バイザー閉じて、イヤマフ下げた状態
頭部前方に一か所、後方に二か所、シャッターつきのベンチレーションがある。
バイザーの可動箇所が片側2か所、左右で計4か所あるので…
バイザー使わないときは、ヘルメットに沿ってコンパクトになるのはいいが…
可動箇所がそれぞれ自由に動くので、バイザーの真ん中から下げたり上げたりしないと、簡単に歪んでしまうのが難点…バイザーも樹脂製で上部の枠から外れやすい
きっちり真ん中から下ろすとぴったりつばにフィットする。イヤーマフのフィット感は緩くもなくきつくもなく、今までで最もよい。
帽体内部。ラチェット式のサイズ調整、吸汗するスウェットバンド、しっかりしたあごひも、等、改良されている。
残念なのは、これに限らずチェーンソーメーカーが作るヘルメットはほぼ「落下・飛来物用」であって、衝撃吸収素材の張ってある「墜落用」 対応ではないこと。ちょっと木に登って枝を払いながら高所にロープをかけてから、降りて伐倒…なんてときに、いちいちヘルメット替えるなど、やってられない。
可動式バイザー、イヤマフ付きで1万円ちょいと、ハスクバーナの最新モデルよりは安価だが、フツーにホームセンターや作業用品店で買えるヘルメットからしたら、馴染みがない人には高額に感じてしまうかも。
イヤマフはいらないという方は、フツーの工事ヘルメットでも充分。
そんな方にはヘルメットの老舗「トーヨー」さんのこれがおススメ!
(バイザーは別売り)イヤマフの価値に気づく前、いやアンチイヤマフ派だったころは、これでよかった。
つば付きのヘルメットなら、バイザーを後付けできる(一部のホームセンターでも購入可)。バイザーの可動支点となっている黒いフレームを、ヘルメットのつばに差し込んで、後ろのゴムを引っ張ってヘルメット後頭部にまわすだけの、簡単設計。
このヘルメットで感動的だったのは、ヘルメット内から出し入れできるバイザーが標準装備だったこと! いま使っているメッシュのバイザー付きヘルメットでも、隙間から切り屑が飛んでくるので防護メガネは欠かせないのだが、忘れたり落としたりしがちなので、これはチェーンソーメーカーでも採用してほしい。
帽体内部。衝撃吸収ライナーが張ってあるので、落下・飛来物・墜落防止に対応。
これでもたしか4千円しなかった気がする…バイザー後付けでも5千円あれば充分だったと思う。イヤマフの重要性に気づいてからも、しばらくは耳栓をしてこれで作業していた。
デザインは好みかな…高所作業や樹上作業が増えてきたら、次は特殊伐採のプロも愛用するPETZLなどが欲しくなりそう…
イヤマフは、チェーンソーによる薪づくりや山仕事に興味を持って始めた当初は、人の声やその他の音も聞こえなくなってかえって危険なんでは?と否定的だったが、いつ頃からか人と一緒に作業したりする際にエンジン音が騒々しいと感じ、自分のチェーンソーの音にも不快感を感じるようになった。で、耳栓をつけてみたり、半信半疑でイヤマフつけて作業してみると、外れやすい耳栓よりしっかり耳全体を覆うわりに、音を遮断するというより緩和する感じで思ったより人の声も聞こえ、甲高いエンジン音も和らいで聞こえるので、ストレスが減って作業に集中できることに気づいた。
なので、本格的にチェーンソーを使う方には、やっぱりイヤマフ付きをおススメしたい。
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